業界の常識が変わる!? 不動産業界で台頭するチャットサービス

Business woman using laptop

 不動産業界では、チャットサービスが急速に増えています。チャットサービスにはどのようなものあがるのでしょうか。サービスの事例とメリットについてまとめました。 

各業界で増えるチャットサービス 

 近年、チャットサービスが急増しています。一般的にはLINEやSkypeなどが電話やメールのかわりに利用されるようになり、ビジネス利用としては、ChatWorkやco-meetingなどが利用されています。なぜこのようにチャットサービスが急増したのでしょうか。チャットサービスの流行のはじまりは、ウェブ業界で社内でのコミュニケーションツールとして利用していたチャットを、一般向けにリリースした、というものでした。その後、迅速かつ簡潔なコミュニケーションが可能となるチャットサービスは、ウェブ業界以外でも、広がりました。たとえば、多角的に業務の一部をアウトソーシングしている会社では、アウトソーシングしている相手であるプログラマーやデザイナー、ライターなどとのコミュニケーションにChatWorkなどのチャットサービスをビジネス利用しています。 

 また、ECサイトの増加から、顧客とのコミュニケーションツールとしても、チャットが利用されています。有名なものとしては、顧客情報のアクセス解析に優れているKARTEや、flipdesk、顧客がサイトから離脱するときに最適なメッセージを選択して表示し離脱率を下げるVePlatform、サイトへの来訪者の興味や疑問に対して素早くレスポンスを返すチャットサポートサービスであるzopimなどがあります。これらは急速に利用者を増加させていて、今後の成長も期待されています。 

 さらに、関連してbotサービスも増加しています。チャットボットと言われるものです。これは人工知能の技術をベースとして、顧客のニーズを人工知能が会話を通じて解決していくものです。たとえば、ドイツですでに商用化されているWhatsAppTaxiは、チャット画面で質問に答えるだけで、簡単にタクシーを呼ぶことができます。中国のLINEとも言えるWeChatでは、チケットや映画の予約、ホテル、病院の予約などもできるようになっています。 

 今後チャットサービスが様々な分野に浸透していくことが確実ですが、その潮流は大きく3つの特徴があるのではないかと考えられます。 

  1. チャットサービスを中心としての市場が形成される 
  2. 特定分野に特化したチャットサービスが拡大する 
  3. 日本国内ではビジネス利用のチャットサービスが急増する 

 1.についてはすでに現在見られている兆候ですが、顧客とのコミュニケーションツールとしてのチャットが中心となって、Eコマースは構造変化を迎えることになるでしょう。チャット中心の消費構造が生まれてくるということです。しかし、いきなりあらゆるサービスがチャットで利用できるようになるほどは、日本では市場が成熟していません。そのため、まずは特定の分野・業界に特化したチャットサービスが拡大し、それから幅広い分野を包含したサービスが増えていくのではないかと考えられます。そして、日本ではまずはビジネス利用でのチャットサービスが増えていくのではないかと考えられます。 


不動産業界でのチャットサービス 

 まだ一般的にはあまり知られていませんが、不動産業界でもチャットサービスが増加しています。その多くは、顧客の物件探しをチャットでサポートするというサービスです。 

  • 家AGENT+(イエプラ) 

 イエプラは、サービス提供会社に常駐しているコンシェルジュにチャットで物件について相談でき、最適な物件を紹介してもらえるというサービスです。チャットサービスの対応時間は深夜0時までとなっています。忙しい会社員で不動産会社に行く時間がない、という人でも物件探しが相談できるというメリットがあります。チャットで相談できるとは言っても、最初に自分の求めるエリアや部屋のタイプなどの条件を具体的に設定する必要があります。その条件を参考にしながら、コンシェルジュがチャットで「60秒以内」に回答をしてくれる、というのが売りです。チャット画面の横に、物件情報が表示された画面が出て、それを見ながらもっとこういう物件がいい、などの条件をチャットで話しながら決めていくことができるサービスです。 

  • ietty(イエッティ) 

 イエッティは、物件探しから契約、退去・引っ越し手続きなどをトータルサポートするサービスです。そのサービスの一部である物件探しを、アドバイザーからチャットでサポートしてもらえます。さらに、イエッティは顧客情報のビックデータと人工知能を利用した、チャットボットによる物件紹介サービスの開発にも投資しています。さらにLINEやFacebookのメッセンジャーと提携してより気軽に利用できるようなサービスも開発を進めており、今後はチャットボットサービスの中心となっていくかもしれません。 

  • モバホ不動産 

 モバホ不動産は2016年になってはじまった物件紹介をチャットでサポートするサービスです。スマホを使ってチャットで不動産会社とやり取りし、気に入れば内見を申し込んで物件を見に行くことができるというものです。登録はLINEでも、Facebookでも、Yahoo!IDでも可能で、手軽に利用できる点では他のサービスにも劣らないと言われます。モバホも、申込から内見、引っ越し、退去までトータルサポートを売りにしています。 

  • ヘヤジイ 

 以上のチャットサービスは、すべてチャットの受け答えはサービス提供会社の社員が行っているのでした。しかし、ヘヤジイは人工知能が物件を選ぶチャットボットサービスです。もともと、イタンジの提供するヘヤジンプライムで物件紹介をチャットで行うサービスを提供していたのですが、同様のサービスであるノマドと統合しました。その中でヘヤジイがリリースされました。ヘヤジイは物件探しbotで、Facebookメッセンジャーを使ってボットに相談することができます。今後、不動産チャットボットとして、成長していくことが期待されています。 


チャットサービスの魅力とは 

 こうした顧客の物件探しをサポートするサービスは、さまざまなメリットがあります。 

  • 不動産会社に向かう移動時間を節約できる 

 まず、不動産会社に行くまでの時間が必要ないという点がもっとも魅力的です。物件を選び、相談し、内見の申込をするまでパソコンの前ですべてがすんでしまいます。 

  • 人気の部屋でも素早くチェックできる 

 人気の部屋はすぐに人にとられてしまうものですが、チャットサービスではすぐにレスポンスをもらうことがえきるため、すぐにチェックすることができるのです。 

  • 膨大な情報から最適な物件が紹介される 

 個人で情報を収集して物件選びをしようとすると、かなりの手間がかかります。しかし、チャットサービスではプロやbotが最適な物件を選んでくれるため、大幅に手間がはぶけます。 

 これらの不動産業界のチャットやチャットボットサービスは、ここ1〜2年くらいでようやくはじまったものばかりです。今後急成長していくことが期待できますので、不動産投資家はチャットサービスの動向について、しっかりチェックしておくといいかもしれませんね。 

賢い不動産投資を始めよう

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2016年8月12日 6:54 PM カテゴリー: テクノロジー, 不動産投資

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