投資家が銀行や不動産業者と上手に付き合う方法

投資家が銀行や不動産業者と上手に付き合う方法

An old fashioned 'Bank' sign on a building exterior.

個人投資家にとって、融資をしてくれる銀行や不動産業者との付き合い方はとても重要です。ここでは投資家が銀行や不動産業者と上手に付き合っていくためのポイントについてまとめていきます。

金融機関との上手な付き合い方

銀行など金融機関と顧客が上手に付き合うために大切なことは、両者間でWin-Winな関係を築くことです。
例えば、事業のために資金を借り入れした場合、金利がかかります。しかし、融資を行った銀行は、借主である事業者が倒産したのでは損失となってしまいます。このため、銀行側が事業をサポートするために仕事を紹介してくれて金利分が賄えるなどという場合があります。これは金融機関の人脈を上手に活用したケースと言えるでしょう。
投資家の場合にも同様で、金融機関と上手に付き合うことができれば、投資家の収益が上がり、銀行の担当者の成績アップにつながります。投資家と金融機関いずれにも利益があるような関係を築くのが重要なのです。

不動産投資家にとって「良い銀行員」とは

銀行員として優秀な人が、必ずしも不動産投資家にとって良い銀行員であるとは限りません。不動産投資家にとっての良い銀行員とはどのような人かを考えてみましょう。
これは何よりも「不動産融資に詳しい人」ということが挙げられます。銀行の融資担当であれば当然、不動産融資にも詳しいだろうと思われるかもしれませんが、銀行の融資担当者が主に取り扱うのは事業融資です。中には、不動産融資の経験がなく、不動産投資に対する融資にあまり詳しくない人もいます。このような銀行員が担当者となった場合、条件に少しでも合わない場合に稟議を通すのが難しくなってしまいます。
一方で、不動産融資の経験や知識が豊富な銀行員の場合、投資家の要望を理解した上で、良い点を見つけて条件良く融資を取り付けてくれる可能性が高いでしょう。

Image of human hand pointing at touchscreen with business document

最初は不動産業者に紹介してもらうと良い

では、このような不動産融資に詳しい銀行員に担当してもらうためにはどうすれば良いのでしょうか。

飛び込みで銀行の窓口に行っても、自分で担当者を選ぶことはできないため、どんな銀行員が担当者になるかはわかりません。不動産投資で成功している知人が身近にいるのであれば、付き合いのある銀行員を紹介してもらうのは良い方法ですが、なかなかそうした知人がいるという方は少ないでしょう。
基本的には、検討中の物件を取り扱っている不動産業者に紹介してもらうのが良いでしょう。最初に銀行を訪れる際に不動産業者に同行してもらうことで信用を得やすいという効果も期待できます。このときは検討中の物件情報を持参して、融資が可能かどうかを聞くのが良いでしょう。
一度紹介してもらった後は、不動産業者の同行なしで訪問して良いでしょう。何度か訪問して、気になることをどんどん質問します。自分のことについて嘘やごまかしは言わず、誠実に話をするのが大切です。

効率的に融資を受ける方法

不動産融資を受けるには、まずは銀行の融資方針を確認するのが大切です。
融資方針として、物件評価の方法は精算なのか収益還元なのかを確認しましょう。
精算で評価するのであれば精算を重視する物件、収益還元で評価するのであれば収益還元が出る物件というように、評価に合わせて物件を変える努力が必要になります。そうした姿勢を見せることで、きちんと不動産事業を考えているということが伝わり、真剣に取り合ってもらいやすくなるでしょう。
さらに、キャッシュフローを見る基準や、純資産と負債の比率を見る基準など、銀行の融資方針について詳しく確認することで融資を受けられる物件の条件をリストアップし、それに合う物件の場合、いくらまでなら融資の稟議に乗るのかを確認しましょう。
こうして「条件をクリアすればいくらまで融資が付く」という言葉を持った上で、不動産業者を訪れることで、良い物件の紹介を受けやすくなります。不動産業者としても、融資が付くとわかっている人に物件を優先して紹介したいからです。
あらかじめ銀行の融資条件を満たした物件の紹介を受けることになるため、物件が決まれば融資も決まることになります。これが効率よく融資を受ける方法だと言えるでしょう。

Men sign the new home of the contract

不動産業者との上手な付き合い方

収益物件を購入する際の不動産業者は、購入後に管理を委託する不動産業者とは異なり、同時に複数の業者と付き合うことが可能です。

投資家にとって「良い不動産業者」というのは、投資家が不動産業者に何を求めるかで変わってきます。条件の良い物件をどんどん紹介してくれる業者が良いと考える人もいれば、要望をじっくりと聞いて誠実に対応してくれる業者が良いという人もいるでしょう。まずは自分の不動産投資に対するスタンスとともに、どんな不動産業者を求めているのかを自分の中で明確にしておくのが良い業者を見極めるために重要です。
そのうえで、たくさんの不動産業者とコンタクトを取ってみて、より親身になって動いてくれる業者や、自分の求める情報を提供してくれる業者を見極めていくのが効率が良いでしょう。
不動産業者と投資家との付き合いの上でも、「自分についての情報を嘘偽りなく伝える」というのは重要なポイントとなるでしょう。

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