2014ー2015年に供給された高価格帯マンション

2014ー2015年に供給された高価格帯マンション

虎ノ門ヒルズ
(写真=PIXTA)

 ここ数年、首都圏を中心に高価格帯マンションが増え、超高級路線のマンションも供給されています。高級マンションは立地が良いだけでなく、それぞれのマンション特有のサービスを行なっています。2014年から2015年にかけて供給された高価格帯マンションをご紹介しましょう。

都心で高価格帯の新築マンションが増えている

 東京都心では一般人には手が出せないような高価格帯のマンションが増えています。2014年〜2015年にかけて新築マンションの販売戸数は、上昇し続けており、2015年に入ってからは7000万円、8000万円を超えるようなマンションの供給が、全価格帯のうちでもっとも大きくなっています。

 高価格帯マンションの供給が増えているのは、国内投資家の動向と国外投資家の動向の要因の2つがあります。国内投資家の動きが活発になったのは、景気の上昇による不動産市場の好調が背景にあります。しかしそれだけでなく相続税対策としての購入も多くなっているようです。2015年1月から相続税の基礎控除額が縮小され、相続税が増税されました。これまでに相続税を支払う必要のなかった人も相続税の納税義務が発生するようになり、不動産を利用した相続税対策がこれまで以上に意味を持つようになりました。
 不動産は時価ではなく固定資産台帳に記載された不動産評価額などによって納税額が決まるため、株式や現金などで相続するよりも有利になります。特に富裕層の多くが不動産を用いての相続税対策をより積極的に行なうようになったために、不動産需要が高まっているという背景があります。

 また、海外の投資家が日本の不動産市場に注目していることから、高価格帯の不動産が多く供給されているという要因があります。日銀による円安誘導によって、ドル円の相場は以前よりも遥かに円安になり、最大時は1ドル125円まで引き下がりました。海外の投資家からすれば、それだけ以前より割安で日本の不動産を購入できるようになったのです。
 さらに、2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピックを控えた東京は世界的に見て魅力的な都市となっているのです。これらの国内・国外の投資家の動向という要因から高価格帯のマンション供給が大きくなり、また不動産価格の高騰につながっています。

 それでは実際にはどのようなマンションが供給されたのでしょうか。2014年〜2015年に新たに供給された高価格帯マンションをランキングでご紹介しましょう。

2014年以降に供給された超高価格帯マンションのランキング

第1位  虎ノ門ヒルズレジデンス

・概要
 2014年6月に完成した港区虎ノ門に建つ高級タワーマンションが「虎ノ門ヒルズレジデンス」です。東京メトロ銀座線の虎ノ門駅から徒歩3分という好立地で、地上52階、地下5階の高層複合タワーです。レジデンスフロアは37階〜46階で、その他に商業施設やオフィス、ホテルなどが入っています。面積は58㎡〜139㎡で、家賃は賃貸で61万円〜162万円、分譲で〜4億8000万円となっています。

・ホテルのサービスが受けられる
 虎ノ門ヒルズの47階〜52階にはハイアット系5つ星ホテル「アンダーズ東京」が営業しているのですが、虎ノ門ヒルズレジデンスの住民もこのホテルのサービスを受けることができます。サービスはホテルと同様のルームサービス、ランドリーサービス、ハウスキーピングサービス、シェフ派遣サービスなどで、さらにホテルスパを利用することができます。値段設定はもちろんその機能性・利便性などから、2014年〜2015年に供給された高価格帯マンションのランキング第1位です。

第2位  グランドメゾン白金の杜ザ・タワー

・概要
 2015年6月に完成したばかりの、東京都港区白金プラチナ通り沿いにあるタワーマンションが「グランドメゾン白金の杜ザ・タワー」です。東京メトロ南北線白金台駅から徒歩10分、都営三田線白銀台駅から徒歩8分です。地上30階地下1階建ての分譲タワーマンションで、6800㎡の広大な敷地と2万本の樹木の中にあり、高級感を売りにしています。面積は42㎡〜194㎡で家賃は賃貸で32万円〜75万円、分譲で〜3億4000万円となっています。

・斬新な植樹計画と各種サービス
 準工業地帯であるこのエリアでは珍しく2万本という植樹計画を立てており、また通り沿いには守衛付きのゲートが設置されています。また最先端のハイブリット免震・制震構造を採用していて地震にも強い構造になっています。さらに住人はフロントサービス、フィットネス、ゲストルームなどを利用することもでき、ワンランク上の生活を楽しむことができます。

第3位  ザパークハウスグラン千鳥ヶ淵

・概要
 2015年3月に完成したばかりの東京都千代田区三番町のマンションが「ザ・パークハウスグラン千鳥ヶ淵」です。東京メトロ半蔵門線駅から徒歩7分、都営新宿線市ヶ谷駅と九段下駅の中間地点でそれぞれ徒歩12分ほどです。地上14階地下2階と高くはありませんが賃貸の賃料は65万円〜145万円、分譲で最多価格帯が2億7000万円台と高価格帯で設定されています。面積は72㎡〜127㎡です。皇居を挟んで反対側には大手町、日本橋、丸の内、有楽町、銀座などがある都心の中にあります。また皇居の自然も目の前で、国立近代美術館や国立劇場、日本武道館などの文化施設も徒歩圏内というアクセスの良さです。高級感あふれる共用部分が特徴で、自然を意識した居住者がリラックスできるデザインになっています。

・安心して暮らせる設計
 最新の免震構造を採用し、また24時間の有人管理、SECOMと共同開発したセキュリティシステムが導入されています。またエントランスから自宅まで4重のセキュリティラインが設置され、居住者は安心して生活できます。

第4位  プラウドタワー千代田富士見レジデンス

・概要
 2014年2月に完成した、千代田区富士見にある地上22階地下1階建てのタワーマンションが「プラウドタワー千代田富士見レジデンス」です。総武線飯田橋駅から徒歩4分、都営大江戸線飯田橋駅から徒歩6分の好立地です。面積は68㎡〜100㎡、価格は分譲で1億6500万円〜1億6900万円となっています。多数の沿線が利用可能な立地の良さと東京国際フランス学園(リセ・フランコ・ジャポネ)の跡地に作られたという話題性から、当初から注目の集まっているマンションでした。都内の主要スポットへのアクセスのしやすさは非常に高く、また子育て環境や医療設備も整っており、非常に生活しやすいエリアです。

・最上階にはラウンジがある!
 最上階にはスカイパーティラウンジとスカイテラスがあり、都心を眺めながらパーティをすることもできます。24時間友人で管理されており、コンシェルジュも常駐しています。宅配ロッカーもあり、居住者の生活のしやすさは非常に高いのが魅力です。

第5位  グランスイート麻布台ヒルトップタワー

・概要
 2014年2月に完成した東京都港区麻布台にある、29階建てのタワーマンションが「グランスイート麻布台ヒルトップタワー」です。東京メトロ南北線六本木一丁目駅から徒歩7分、都営大江戸線麻布十番駅から徒歩8分の立地です。日本伝統の格子模様や水墨がをモチーフとしたデザインや、和紙や茶室をモチーフにした空間作りが魅力のデザイナーズマンションです。面積は40㎡〜134㎡、価格は分譲で〜1億4800万円となっています。新宿や銀座など主要な駅に直接アクセスでき、周辺には商業施設、総合病院、文化的施設が多数あるエリアです。大使館の多い歴史ある閑静な住宅街で、生活しやすいでしょう。

・生活をサポートするサービスも充実
 タワーは制震構造が採用されていて地震に強い設計になっています。さらに非常用自家発電機や防災倉庫が設置されていて、地震以外の災害にも強く、居住者はいざというときも安心の生活ができるようになっています。その他にもコンシェルジュサービス、セキュリティサービスもあり、スカイラウンジを利用することもできます。富裕層というより都心で働いている高給の会社員などが多く購入しているようです。また人気な物件のため投資用にも購入されています。

2015年以降も高級マンションの供給は続く

 今回紹介したように、2014年以降は高級マンションが多く竣工しました。しかし現在推進中の高級マンションプロジェクトが他にも多くあり、2015年以降も多く供給されることが確実です。高価格帯のマンションは手が出せる投資家は少ないかもしれませんが、どのようなものが供給される予定なのか、情報収集は欠かせません。
 

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