「地域特化型REIT」の展望分析!関西圏・九州圏特化型

「地域特化型REIT」の展望分析!関西圏・九州圏特化型

デメリット以上のメリットがある

 一方で、物件がエリアに集中すると地震等の自然災害に弱いという意見もある。しかしながら、大手ディベロッパーはポートフォリオを集中させることで成長の原動力に変えている。それを考慮するとREITも地域に特化することで成長の原動力を得ることになるだろう。従って地域に特化することは、デメリット以上にメリットの方が大きい。

地方特化型は今後の成長が楽しみなREITの一つ

 このように地域特化型のREITは、成長の可能性を秘めているが、東京特化型REITを形成するのは、正直難しい。都内の物件はNOI利回りが低いため、それだけを集めてREITを運営すると利回りが低くなってしまうのだ。そのため各REITは都内の物件と地方の物件を組み合わせて利回りを確保している。一方、地方であれば利回りが元々高いため、5%台の維持が可能だ。地方と言っても関西や福岡は日本でも有数の都市であるから、相応にリスクも低く配当も得ることが可能だ。不動産という観点に立ち返ればエリア特化型というのは、きわめて自然だ。地方特化型REITは今後の成長に期待が持てる投資商品であろう。

 

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