エリアレポートVol.7では商店揃いの住みやすいまち『笹塚』をご紹介します。
「笹塚」の特徴としてあげられるのは、駅を降りてからすぐに商店が充実していることです。改札を出た目の前から広がる「京王クラウン街」は、京王電鉄によって駅の高架下などを有効利用するために開発された専門店街です。「京王クラウン街」には飲食店はもちろん、ドラッグストアやアパレルショップも並びます。駅ホームがある高架下を利用しているため、アーケード施設のように雨の日も傘いらずで買い物を楽しむことができます。
さらに駅を出れば「笹塚ショッピングモール21」という商業施設が立ち、アパレル雑貨や飲食店、書店、スーパー、クリニックから郵便局までそろっています。また、駅の南口・北口どちらにも商店街が並んでいるので、笹塚のどこに住んでいても、殆どの方は駅からの通り道で買い物を済ませることができます。サミット、ライフなどの大型スーパーもあり、生活環境の良さはとても高いエリアといえます。
駅周辺の賑やかな商店街を抜けると、周辺には閑静な住宅街が広がっています。笹塚は商店街と住宅街でエリアがきちんと分かれているため、住宅街に騒がしさはなく、暮らしやすい環境です。また、笹塚駅の南側には「玉川上水」が通っており、暗渠化され緑道として整備されているため、緑地環境も充実しています。その利便性の高さから特に都心で働く単身者から人気の高いエリアとなっています。
高架下空間の活用による駅前再整備事業
駅を中心とした開発事業として京王電鉄がてがけるエキチカ商業施設のなかでも、2011年7月にリニューアルした「京王クラウン街」は店舗数40と、ファーストフード店や飲食店、雑貨店などが豊富にそろった商業施設です。
また、2015年4月には商業施設、行政施設、業務施設、住宅施設からなる大型複合施設「メルクマール京王笹塚」(地上21階、延床面積38,000㎡)がオープンしました。1階から3階は商業施設「frente SASAZUKA(フレンテ笹塚)」になっており、店舗39店が出店しています。4階から8階は業務施設で、その4階には地域貢献施設として渋谷区が笹塚駅前区民施設、渋谷区立笹塚図書館を開設されています。また、10階から21階は住宅施設「メルクマール京王笹塚レジデンス」(全賃貸236戸)となっています。
京王クラウン街とフレンテの両方がある駅は2016年現在、笹塚だけです。京王電鉄が「笹塚」の駅前整備事業にいかに力を入れているかがうかがえます。
さらに、笹塚一丁目の東西に渡るこの一帯は、2012年(平成24年)に「笹塚駅南口地区地区計画」として都市計画決定され、笹塚ショッピングモール21及び中村屋東京営業所を巻き込んだ総面積約3haにも及ぶ再開発が予定されています。笹塚駅周辺地域の商業化は目覚しく、生活拠点としてますます利便性の高い街へと発展していくことでしょう。
新宿から近く、地下鉄の乗り入れとあわせてアクセス良好!
「笹塚」駅は、京王線、京王新線の利用が可能で、京王線なら1駅5分で新宿へアクセスできるため大変便利です。また、京王線は新宿駅から先が都営新宿線に乗り入れている電車もあるため、「市ヶ谷」「九段下」といった都心や、「神保町」「岩本町」「馬喰町」などの神田・日本橋エリアに乗り換えなしでアクセス可能。新宿エリアはもちろん、それ以外のエリアへの通勤利用者のニーズも掴むことができます。
さらにバス便も充実しており、電車で行くと乗り換えが必要な「渋谷」「中野」「代々木上原」などの駅を結んで運行しています。電車とバス利用もあわせると、とても交通の便がよいエリアです。また、新宿駅に近いので、終電を逃した場合でもタクシーで比較的安いタクシー代で帰宅することができることも、新宿駅利用者にとっては嬉しいポイントでしょう。
このような交通利便性と住環境の良さから、住む人にも、働く人にも、非常に人気の高い街となっています。
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