訪日外国人に人気の意外なエリアとは?

訪日外国人に人気の意外なエリアとは?

アジアでハッピーカップルショッピング ストックフォト
(写真=iStock/アジアでハッピーカップルショッピング ストックフォト)

 2015年に来日した外国人は1,970万人を超え、年々増加傾向にあります。訪日外国人の増加に伴い、東京、大阪、京都、沖縄などの人気スポットはこれまで以上に外国人が訪れるようになっています。Airbnbを始めとした民泊がブームになっているのもこれらの都市圏です。
 しかし、これれのエリアだけではありません。これまでは外国人の少なかった意外なスポットにも、外国人観光客が増加しています。今回は外国人に人気な意外なエリアをご紹介します。

糸島半島(福岡)

 もともとアジアからの観光客が多く、日本の玄関口と言われていた福岡市ですが、訪日外国人の急増によってこれまで以上に存在感を増しています。特に注目されているのが糸島です。
 糸島は福岡の西端に位置する糸島半島のことで、綺麗な海、山、滝などの自然と、海沿いにあるおしゃれなカフェなどが観光地として有名です。新鮮な野菜や魚介類などがとれるため、食べ物がおいしいことでも有名です。

 糸島市へのアクセスは、福岡市の中心である天神からも電車で30分ほどと近いのですが、海沿いをドライブするのが人気です。糸島の人気観光スポットはたくさんあります。有名なのは「二見ヶ浦」です。綺麗な海に夫婦岩が並んでおり、時期によっては夫婦岩の間に沈む夕日を見ることができます。糸島の北端には「花野の大門」もあります。ここは、高さ64メートル、奥行き90メートルの洞窟で、船で中に入ることができます。三大玄武洞の1つに指定されています。海から離れて山方面に行くと「白糸の滝」があります。落差24メートル、幅12メートルの滝があり、滝壺に入って涼むこともできます。またここでとれるヤマメも食べることができます。

 福岡市には多くの観光スポットがありますが、最近外国人観光客が増えてきているスポットとしては、北九州市もあります。有名なのは、大正時代や昭和初期に作られた西洋建築のある「門司港」です。門司港レトロと言われています。また北九州市内では、国内でも有数の藤園である「河内藤園」があります。アメリカCNNでも、日本の最も美しい場所31選」に選ばれたとても綺麗な藤園です。藤のトンネルは多くのメディアでも紹介されています。藤の開花時期があるため毎年1ヶ月程度しか開園しませんが、非常に多くの観光客が訪れます。また、花崗石灰岩からなるカルスト大地である平尾台も、人気スポットです。

高尾山(東京)

 東京といえば秋葉原や銀座、新宿など外国人観光客に人気のスポットが多くありますが、最近では郊外のエリアも人気になっています。その1つが高尾山です。年間260万人が登山する世界一登山客の多い山と言われる高尾山ですが、これまでは主に国内の観光客が訪れるところでした。しかし、2007年にミシュランの観光ガイドブックで3つ星を得たことから、多くの外国人観光客が訪れるようになりました。他の渋谷、原宿などは星1つ、銀座、浅草などは星2つであったことから、高く評価された高尾山に観光客が集まることになったのです。

 高尾山が人気なのは、東京が一望できるという景観の良さ、また高さ599メートルと高すぎず、整備された登山道と中腹まで運んでくれるケーブルカーがあるという登りやすさ、東京の中心部から1時間もかからずに行けるというアクセスの容易さなどでしょうか。都心のすぐ近くに豊かな自然があることが人気の要因になっているようです。近隣では外国人観光客の増加に対応するための整備が進められており、これからもより外国人観光客を取り込んでいこうとされています。

兼六園(金沢)

 これまで、日本を訪れる観光客は、京都や奈良などの日本の歴史を感じることができるエリアに非常に多く訪れていました。それは現在でも同様ですが、外国人観光客が訪れるスポットも多様化しています。最近では石川県金沢市の兼六園に多くの外国人観光客が訪れています。

 外国人観光客の間では、金沢市はどちらかと言うとマイナーな観光地でした。しかし近年になって人気スポットになってきているのは、日本を訪れる外国人観光客が多く利用する観光雑誌に、兼六園を含む金沢の観光地が多く紹介されているからだとも言われています。実際、外国人観光客の数は2010年以降右肩上がりです。金沢エリアや兼六園に外国人観光客が集める理由は、やはり兼六園の日本的な庭園の美しさが外国人には人気なようです。どのような季節にいっても、それぞれ変わった顔を見せてくれるのが兼六園の魅力です。

 金沢へ外国人観光客が集まるようになった要因の1つは、北陸新幹線の長野・金沢間が2015年3月に開通したこともあります。開通によって金沢と東京が最短2時間半程度で結ばれるようになったため、観光客はとても訪れやすくなったのです。

 金沢には他にも金沢城や金沢21世紀美術館、石川県美術館などもあるため、これらの観光地をつなぐ円滑なチャネルをつくることができれば、これまで以上に外国人観光客を集め吏ことができるのではないでしょうか。

宮島(広島)

 観光地として日本人にも外国人にも人気な広島県ですが、広島は今では京都よりも外国人観光客に人気であると言われるほどです。最近は特に宮島を訪れる外国人観光客が増加しています。宮島は有名な「厳島神社」のある島です。島にはたくさんの鹿も放されており、人なつっこく、えさをあげることができます。

 厳島神社に隠れてあまり知られていませんが、宮島には他にも観光スポットがあります。それが「大聖院」です。大聖院はパワースポットとして知る人ぞ知る真言宗系の寺院で、神秘的な魅力に満ちています。まだ厳島神社ほどは外国人観光客は訪れていませんが、今後注目されれば確実に人気スポットとなるでしょう。

 宮島に注目が集まっていますが、広島にはそれ以外にもたくさんの観光スポットがあります。日本人・外国人に限らず多くの方が訪れるのは「原爆ドーム」でしょうか。原爆ドームと隣接されている広島平和記念資料館は、世界遺産にも登録されている日本有数の人気なエリアです。さらに、原爆ドームもある広島市内は、お好み焼き、牡蠣料理、担々麺などの食文化も充実しています。広島本通商店街を回れば、たくさんの広島の名産物を食べることができます。広島は観光スポットが狭い範囲に集中しており、コンパクトにまとまっている点も外国人観光客に人気の秘密ではないでしょうか。

地獄谷野猿公苑(長野)

 長野と言えば、日本人にとっては軽井沢が観光地として有名です。しかし、近年外国人が殺到している長野の観光スポットは、軽井沢だけではありません。外国人観光客の殺到しているのが「地獄谷野猿公苑」です。長野県北部に位置し、長野駅から1時間以上かかるスポットですが、多いときで観光客の半数以上が外国人であるというほど、外国人観光客の人気を集めています。人気の秘密は「ニホンザル」です。ニホンザルは海外ではスノーモンキーと呼ばれ、雪の中で露天風呂につかる姿がメディアでも何度も報道されているようです。それを見た外国人観光客が、露天風呂につかるニホンザルの姿を人目見ようと、押し寄せているということです。

 長野には他にも、大王わさび農園や松本城、日本アルプスと呼ばれる上高地など、自然豊かなたくさんの魅力ある観光スポットがあります。まだ東京や京都、大阪、福岡などの主要都市ほどには、外国人観光客の集客に向けた整備は進んでいませんが、これからはさらなる人気を集めていくことでしょう。

 今回は、外国人観光客の集まる意外な観光スポットを5つご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。近年の外国人観光客の動向の特徴は、観光スポットの多様化です。まだ注目の集まっていない地方都市も、観光産業を整備することで、第二の京都、福岡のようになることができるかもしれません。

不動産投資カテゴリの最新記事