第3回目となる今回はイギリスに視点を移して最新の不動産テクノロジー企業「Rightmove」を見ていきます。
「Rightmove」は2000年に4つの不動産エージェントのジョイントベンチャーという形で誕生した不動産会社で、2006年にはイギリスのストックマーケットで上場を果たしています。
高収益体質とその要因
こちらは「Rightmove」のアニュアルレポートです。
年々売り上げが上がっているのが見て取れます。2015年には192100000ユーロ、日本円に換算して約240億円の高い売り上げを誇っています。
そして「Rightmove」で特筆すべきはその営業利益率の高さです。
売上(Revenue)192100000ポンドに対して営業利益(Oparating profit)137200000ポンドということで、営業利益率にして71%という非常に高い収益率になっています。
この大きな理由としては、SEO対策にも非常に力を入れている点だと分析されています。
Rightmoveのサイト構成
実際見ていきます。こちらがトップページです。「Zillow」や「Redfin」とあまり変わらない構成です。
住所を入れて検索すると、地図とともに物件のリストが出てきます。
個別の物件情報を見ると、「Zillow」や 「Redfin」よりは情報のグラフィカルな可視化はあまりされていない印象です。
スクールチェッカーが確認できるように、やはりアメリカ同様イギリスでも学区のレベルは非常に重要だということがわかります。
Rightmoveの特徴
「Rightmove」の面白いところは、その物件の探し方にあると言えます。
色々な探し方がありますが、特徴的なのはDraw a searchでしょう。
これは地図上で自分が引っ越したい地域を指定すると、その周辺の物件情報が一括で検索できる方法です。
これは目的の地域に対してフィルターをかけやすく、大変わかりやすいつくりだと思います。
不動産価格の分析にも強み
Rightmoveは2015年頃から、ロンドンにおける価格の変化やトレンドなどを地域ごとに盛り込んだHouse Price Indexというものも発表しています。
Rightmoveに限らず、イギリスにはいくつかの不動産テクノロジーの会社あります。
今後もGate. Channelではイギリスのマーケットに関しても最新情報を提供していきたいと思います。








