今後、時価上昇が期待できるエリアはどこか? その理由は何か?

今後、時価上昇が期待できるエリアはどこか? その理由は何か?

今後、時価上昇が期待できるエリアはどこか? その理由は何か?

 国土交通省が2014年11月28日に発表した地価動向報告によると、同年10月1日時点の東京圏(1都3県)の地価は全65地区で3カ月前に比べ上昇または横ばいとなり、下落がなくなった。日銀黒田総裁による金融緩和により、長らく続いたデフレーションの時代が終焉を迎え、インフレーションに突入しつつある証左といえるだろう。

 安倍政権の続投により、インフレ傾向が続くと見られる中、「現在、地価が上昇中のエリア」と「今後、地価上昇が期待できるエリア」に着目、地価が上昇する条件について考えていきたい。

1都2県の地価上昇ベスト3

 まずは、東京都、神奈川県、埼玉県の1都2県の地価上昇ベスト3を見てみよう。

 株式会社鑑定社が運営する「あなたの街の地価ランキング・地価マップ」のデータをもとにした地価上昇率ランキングは次の通りである。尚、参考項目は「地価調査」「住宅地」「最新年対前年上昇率順」とした。

 東京都の上昇率ランキングは、1位「中央区月島3−25−3(対前年変動率+10.8%、以下カッコ内は同様)」、2位「港区六本木5-13-1(+7.3)」、3位「千代田区六番町6番1外(+6.6%)」となった。

 神奈川県は、1位「川崎市高津区諏訪1-6-3(+5.6%)」、2位「港南区港南台4-14-5(+4.5%)」、3位「高津区下作延2-13-10(+4.3%)」である。

 埼玉県は1位「さいたま市南区鹿手袋4-9-5(+4.1%)」、2位「さいたま市南区鹿手袋6-22-1(+3.9%)」、3位「さいたま市大宮区大成町1丁目282番2外(+3.5%)」だ。

 東京都の2位と3位は、需要の高いエリアだけに順当のランキングともいえるが、この2箇所を抑えて月島が1位になったのはなぜか? 実は、神奈川と千葉で1位になったエリアと月島には共通点がある。

1都2県、地価上昇率1位の共通点とは?

 月島を含む1都2県の地価上昇1位に共通する条件は、大規模な再開発が行える土地の提供ができること。もう1つは、都心や魅力的なエリアへのアクセスが良いことである。

 いずれのエリアも周辺で大規模再開発が進んでおり、マンション建設や商業施設の開発が盛んに行われている。ちなみに、埼玉県の1位と2位の最寄り駅は「武蔵浦和」である。神奈川の1位の最寄り駅は「二子新地」だ。

 アクセス面でみると、月島は、東京メトロ有楽町線で銀座や池袋などへ、都営大江戸線で新宿や六本木などにアクセスできる。武蔵浦和駅は埼京線と武蔵野線の結節点で交通利便性が高く、池袋まで18分だ。二子新地は人気の二子玉川の隣接駅で渋谷まで11分、自由ヶ丘には直通で6分である。

 再開発周辺とアクセスの良い立地への投資は、いわばセオリーのひとつともいえるが、現実的に地価上昇をしているエリアを見てみると、このセオリーが正しいことが裏付けされる。

東京都内で今後、注目のエリアはどこ?

 では、この2つの条件があてはまる今後、地価上昇が見込めるエリアはどこだろうか。最近、注目されている武蔵小杉は、この条件を満たすエリアだろう。また、目黒も今後、注目したいエリアの1つだ。

 目黒には、JR目黒駅前に都バスの車庫跡地だった2.3ha敷地が残されており、「目黒駅前地区 第一種市街地再開発事業」の計画がある。計画では地上40階/地下2階のマンション(510戸)と27階建てのオフィス、38階建てのマンション(410戸)が建設される。平成26年8月に着工し、平成29年12月に竣工する。

 目黒はもともと付加価値の高いエリアだが、これに大規模開発という要因が加わることで、さらに注目度が上がる可能性がある。今後の目黒周辺の地価の動きから目が離せない。

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