東京メトロ沿線 賃貸マンションの家賃が高い路線と駅は?

東京メトロ(写真=Thinkstock/Getty Images)

 現在、東京メトロには9本の路線があります。歴史が古いのは渋谷と浅草を結ぶ銀座線です。銀座線は1927年に浅草と上野の間で営業を開始した日本で最初の地下鉄で、90年近い歴史があります。銀座線、丸ノ内線、日比谷線は古くから開業し、通勤・通学の足としておおいに活躍しています。逆に、最近開業した路線には、南北線や副都心線があります。

 地下鉄として長い歴史をもつ、銀座線や丸ノ内線は地下の比較的浅い部分を通り、近年開業した南北線や都営地下鉄の大江戸線は、地下の深い部分を通っています。

 朝の通勤ラッシュ時間にもっとも混雑するのは東西線です。7:50から8:50にかけての木場から門前仲町間では、混雑率が199%にものぼり、また、千代田線の町屋から西日暮里間も177%となっています(国土交通省 平成25年度東京における主要区間の混雑率)。東京の地下鉄は通勤・通学の足であり、欠かせない交通インフラとして、東京都民の生活を支えています。

 東京メトロの沿線にお住まいの方も多いでしょう。そこで今回は、東京メトロの路線や駅の比較分析をしていきます。

東京メトロの沿線の家賃分析

 弊社では、データに基づいた不動産評価サポートを目的に「Fairmark Report」という、不動産評価レポートを提供しています。その評価レポートのもとになる不動産データを使って、東京メトロの沿線の家賃分析を行いました。

 この図は9路線のそれぞれの沿線の家賃相場の平均を取ったものです。管理費込み家賃の1㎡当たりの単価を示しています。たとえば銀座線は渋谷から浅草まで19の駅がありますが、駅ごとの区別をつけずに、沿線全体の家賃の平均値となるのが、図の□で示した水準です。

 図が示すように、銀座線沿線の平均単価はおよそ4,000円。20㎡の部屋なら管理費込みで月額80,000円です。一方で、千代田線の平均単価はおよそ3,200円。20㎡の部屋なら月額64,000円になります。

 ○で示した値は、駅ごとに家賃相場を集計し、その最上位の駅と最下位の駅の家賃相場を示したものです。銀座線では最上位駅は虎の門(およそ6,000円)、最下位駅は浅草(およそ3,000円)でした。

 銀座線の家賃相場を駅ごとにみてみましょう。

 銀座から浅草に向かって、家賃相場が低下していきます。なお、虎の門駅の家賃相場が突出していますが、これは広さが200㎡を超えて、月額家賃が200万円を超えるような超高級物件が含まれているためです。

主要路線の駅ごとの比較

 銀座線のほかにも、主要な路線である日比谷線、丸ノ内線、千代田線も駅ごとの家賃相場を見ていきましょう。まずは日比谷線です。

 中目黒から東銀座まではおおむね同じ水準です。東銀座と築地の価には少し開きがあって、築地から秋葉原までがおおむね同じ水準。仲御徒町から北千住までは、徐々に下がっていくという傾向です。

 次は丸ノ内線です。

 赤坂見附が沿線の中で群を抜いて高い値になっています。繁華性が高いエリアで、住む人にとって人気の高いエリアなので家賃が高くなっています。ブランド力のある地域なので、不動産投資家にとっても人気のあるエリアです。

 最後に千代田線です。

 湯島から北綾瀬にかけて、大手町から離れるにつれ家賃相場が低下しているのがわかります。

 今回は東京メトロの9路線の比較と、銀座線ほか数路線の駅ごとの比較を行いました。次回は沿線にとらわれない、駅ごとの比較も行いたいと思います。

 ひとつの例ですが、千代田線の根津、千駄木あたりは下町風情の残るエリアとして、住むにも散策するにも人気のあるエリアです。根津、千駄木の家賃相場を他の沿線で比較すると、今回図には示していませんが、丸ノ内線の新大塚、東西線の木場、同じく東西線の落合、有楽町線の豊洲、半蔵門線の清澄白河と家賃相場が近いのです。

 住む場所として物件を探す場合は、通勤・通学のことを考え沿線が先にありきになると思いますが、沿線の枠を取り除いて家賃相場を横比較すると、割安な地域を発見できます。また、不動産投資の目線では、賃料の強いエリアを把握できるでしょう。

 今後も弊社が保有している不動産データを活用して、興味深い情報を提供していきたいと考えています。

 
 

賢い不動産投資を始めよう

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2015年2月24日 3:45 PM カテゴリー: おすすめ, 不動産市況

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