地名=大学名、学生街『早稲田』

地名=大学名、学生街『早稲田』

空き家率が増加している新宿区

「早稲田」のある新宿区は、日本有数の繁華街が形成されている「新宿」駅のほか、都心のベッドタウンとして人口が急激に増えた北部の落合地区など、様々なエリアが存在しています。

 住宅・土地統計調査「借家数の変化」によると、平成20年から5年の間に23区全体で約190千戸の賃貸物件が増え、「空き家の変化」によると空き家も5年の間で全体的に増えています。各区によって借家数や空き家率の増減にばらつきがありますが、新宿区をみると、借家数、空き家数、ともに増加しています。

 

 

居住世帯のある借家数の変化

  2008年 2013年 増減 増減率(%)
23区全体 2,092,880 2,283,620 190,740 9.1
新宿区 99,390 105,370 5,980 6.0
渋谷区 55,950 61,220 5,270 9.4
中野区 111,500 103,610 ▲ 7,890 ▲ 7.1
豊島区 72,260 83,930 11,670 16.2
千代田区 11,180 14,880 3,700 33.1

出典:総務省「住宅・土地統計調査」より抜粋

 

空き家となっている賃貸住宅数の変化

  2008年 2013年 増減 増減率(%)
23区全体 354,660 425,300 70,640 19.9
新宿区 17,550 21,590 4,040 23.0
渋谷区 9,620 13,590 3,970 41.3
中野区 12,220 23,920 11,700 95.7
豊島区 16,680 25,450 8,770 52.6
千代田区 6,230 2,890 -3,340 -53.6

出典:総務省「住宅・土地統計調査」より抜粋

 

 エリア別に貸家の住宅着工数を見ると、東京都と23区の各年の増減は相関していることがグラフから読み取ることができます。新宿区区の供給傾向も東京都や23区の増減と似たような動きを見せおり、2000年頃から着工数の増加が見られ、2006年以降は低い水準で抑えられていることがわかります。2009年以降はまた増加傾向がうかがえ、東京都と同じく2015年は増加傾向と予測できます。

供給がやや多く、増加傾向を見せる新宿区ですが、「早稲田」は単身者割合も6割を超えており、今後も学生需要が高く、空室や家賃下落リスクは低いエリアといえます。また、「西早稲田駅周辺地区まちづくり構想」によりさらに魅力的なエリアへと発展することで、不動産価値へもよい影響が期待できます。

 

早稲田図5
早稲田図6

まとめ

「早稲田」駅は地名にもなっている「早稲田大学」を始め、周辺に大学が多く、学生街として栄えています。そのため、周辺には飲食店や古書店などの充実した商店街が広がっており、4駅利用可能と交通の便が良いことから、大学生・社会人どちらにも賃貸需要の高い都内でも希少なエリアです。
 近年は地元に根付いた昔ながらのお店だけでなく、「西早稲田駅周辺地区まちづくり構想」が策定されたりと、街としての新陳代謝のあるエリアですが、早稲田は街をただ新しくしているだけではありません。現在でも学生と協働した街づくりを行っており、大学や街自体がもつ歴史や文化や昔から住民を支えてきた路面電車(都電荒川線)など、早稲田には街全体に懐かしさ、親しみやすさが残っています。早稲田ならではの魅力を残しつつ、新しい街づくりをしていることが、ほかの街にはない早稲田の特長であり強みです。今後もその魅力を活かしたエリアの活性化が期待できそうです。

 

<ポイント>
・ターミナル駅「新宿」「池袋」に近く、加えて「渋谷」にも行きやすいアクセスのよさ
・情緒ある学生街ゆえの生活利便性の高さ
・学生、社会人ともに単身者世帯の賃貸需要が高いエリア

 

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