費用性:積算価格
「今その不動産を再調達する場合、どれくらいの費用が必要か」という評価法によって求められる試算が積算価格です。
まず、土地を購入し、建物を新築する場合の総費用を計算します(これを再調達原価と言います)。そこから、建物の経年劣化分を差し引きます(こちらは減価修正と言います)。再調達原価から減価修正を控除したものが積算価格となります。
積算価格は、もう一度同じ物件を建て、同じように経年したとして、いくら必要になるかというものです。費用(コスト)をもとに評価しますので、「コスト・アプローチ」とも呼ばれます。
収益性:収益還元価格
収益還元法は、その不動産が将来生み出すであろうと期待される純収益をもとに、不動産の価値を評価する方法です。不動産が生み出す収益に着目することから、「インカム・アプローチ」とも呼ばれます。
収益還元法には2種類あります。「直接還元法」と「DCF法」です。
直接還元法
