働く、休日を過ごす。『新宿』に広がる4つの居住エリア

働く、休日を過ごす。『新宿』に広がる4つの居住エリア

200366237-001(写真=Thinkstock/Getty Images)

 エリア分析レポートVol.2では世界一の乗降客数を誇る「新宿」駅をレポートします。

 「新宿」駅は多くの路線が乗り入れるとともに、駅を中心に商業施設やオフィスビルが並ぶ「働く」「休日を過ごす」といったイメージが強い駅ですが、東西南北にはそれぞれの地域の特長を持ったエリアが広がっています。

新宿_4つのエリア

北新宿エリア
 比較的築年数の浅い、設備が充実した賃貸マンションが多いエリア。歌舞伎町をはじめとする歓楽街やオフィス街に隣接していることから、近隣で遅くまで働く高所得層に好まれる物件が多い。

東新宿・新宿御苑エリア
 小劇場やライブハウス、味わいのある飲食店等が多く、新宿の中では文化的な特長のある地域。新宿御苑にほど近く、住環境が良いこともあり、単身者向け賃貸マンションが多いエリアです。

南新宿エリア
 大きな商業施設は「高島屋タイムズスクエア」のみで、代々木公園や明治神宮にも近く、住環境の良い地域です。通りを入れば、戸建をはじめ住宅が多いエリアです。

西新宿エリア
 都庁や高層ビルが林立する西新宿。中央公園より西にはマンションをはじめ住宅街が広がります。単身者向け賃貸マンションも多く、企業が社宅として法人契約する事例が多いのも特長です。

乗降客数日本一!アクセスの良さもあり商業の発展度合いはダントツ。

 「新宿」は一日の平均乗降客数が約350万人と、日本一の乗降客数を誇る駅です。地下道でつながっている「西武新宿」駅を含めると、11路線の利用が可能。主要な駅に乗り換え無しでアクセスできるため、「新宿」駅の徒歩圏エリアに住めば、移動に困ることは殆ど無いでしょう。さまざまな路線を利用することで「高尾山」「箱根」「東武日光」「鎌倉」といった遠方の観光エリアにも容易にアクセスできるので、ちょっとした 遠出にも便利。企業の本社や東京都庁など社会の心臓部が集まっていることからも利便性の高さを伺い知ることができます。また、商業統計(2007年調べ)によると、23区内商業集積地区の小売販売額1位・3位を誇るエリア「新宿駅東口」「新宿駅西口」だけで年間9,148億円を売り上げており、商業的に見ても突出した集客力のある駅であることが分かります。

新宿_路線図

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