「地域特化型REIT」の展望分析!関西圏・九州圏特化型

「地域特化型REIT」の展望分析!関西圏・九州圏特化型

地域特化型REIT
(写真=Thinkstock/Getty Images)

 不動産会社はエリアの大地主から発展しているケースが多い。例えば、三菱地所なら丸の内、三井不動産なら日本橋、森ビルなら港区、東急不動産なら渋谷等、ある特定の地域やエリアの大地主であって、保有している物件のポートフォリオも、一定のエリアに集中している。昔から不動産会社とポートフォリオのエリア集中というのは、不動産会社の発展に不可欠な要素となっている。そのような中、J-REITの中にも関西圏と九州圏に特化した地域特化型REITというのが登場した。

関西圏は阪急リート

 関西圏特化型REITは阪急阪神ホールディングスグループがスポンサーとなっている阪急リートだ。阪急阪神グループと言えば、言わずと知れた関西の雄で、鉄道会社を母体に、山を切り開いて街づくりを展開してきた。関西圏を中心に、商業用施設、事務所用施設及び複合施設といった物件でポートフォリオを構成した総合型REITだ。

九州圏は福岡リート

 一方で、九州圏特化型REITは福岡地所や九州電力がスポンサーとなっている福岡リートだ。その他のスポンサーとしては、九州経済界をリードするJR九州、福岡銀行等の有力企業が名を連ねる。福岡を中心にデザイン性に優れたエンターテイメント型商業施設やAクラスオフィスビル、レジデンスといった物件でポートフォリオが構成されている。

次のページ>>不動産ポートフォリオの集中は運営上のメリットが大きい

エリアレポートカテゴリの最新記事